文・石橋達平、写真・白井伸洋
アスファルトの白い数字。遊園地の駐車場ではない。ここで繰り広げられる熱い戦いを写真に収めようと、愛好家たちがしのぎを削っている。
丘陵地の起伏をはうように延びるアスファルト。色鮮やかなレーシングカーが爆音を上げて次々と走り抜ける。コースの外で、アマチュア写真家たちがシャッターチャンスを狙っていた。
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で9月にあった「スーパー耐久」。市販車ベースの車のレースだ。例年、十数回は各地でレースを撮影するという東京都八王子市の団体職員、大房哲也さん(51)は「天気も良く、伊勢湾まで見えた。夕日を受けたマシンのシルエットをうまく撮れた」。
「躍動感を表現したい」「見たことのない構図を狙いたい」。コース外で熱い戦いを繰り広げる愛好家の最高の舞台は、毎年秋に鈴鹿で開かれてきたF1世界選手権の日本グランプリ(GP)だ。「F1は格段に速く、高度な撮影技術が要求される」と大房さん。
そんな愛好家向けに、日本GPでは2010年から「カメラマンエリアチケット」を販売。コースと観客席を隔てる金網を目立たないよう黒く塗るなど、配慮されている。ほかの観客の邪魔にならずに撮影に集中できるため、毎年約1千枚がほぼ完売するそうだ。
記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。
チケット販売に合わせ、写真…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル